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ボーイスカウトで経験したことはかけがいのない財産

小学校4年生の娘は1年生の頃ビーバー隊からのスタートで入隊させていただきました。その頃はまだコロナ禍真っ只中という状況でした。隊長、リーダーさんたちはいつも工夫を凝らして活動を開いてくださりました。なんとか開催できるよう、日々の集まりが密にならないよう、スカウトとして市民の名に恥じぬよう、子どもたちにも自尊心を持たせてくださるような温かい言葉かけ、気遣いをたくさんいただきました。

人同士の関係が希薄にならざるを得えない環境下、大人である親たちも混乱し、不安を隠しきれない日々の中、ボーイスカウトに所属できていたことは、大きな心の支えとなりました。 勉学も運動も人との関わりも最低限の小学校生活の中、ボーイスカウトでお友達に会い、数字では測れない子どもたちの個性を認めて伸ばしてくださり、居場所を与えてくださり、とても心強かったことと思います。

日常生活を取り戻した今でも、娘はスカウトとしての誇りを持っているように思います。スカウトの制服に着替え、集合場所に自転車で向かう時も、近所のお友達にばったり会うと、誇らしげな顔で『今からボーイスカウトいってくるよー!』と元気に手を振っています。キャンプや山登りや一つ一つの集いを終えるたびに疲れの中にも清々しい表情を見せてくれて、昨日とは違う少し成長した我が子に会うことができます。隊長やリーダーさんたちもご近所の方ばかりなので、集会がないときも、地域で会うと優しく声をかけてくださり、とても嬉しそうにしています。ボーイスカウトの活動はまず、自分のことは自分で責任を持って行う。そして仲間と助けあいアイデアを出し合って問題解決をする。 そして思い切り楽しむことです。 そして親が過保護になりすぎずに遠くから見守るかたちでこどもの成長を感じられるのはボーイスカウト様々なのです。 本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

これから先、こどもたちは様々な道を歩み、想像もできないような未来が訪れていくことと思いますが、ボーイスカウトで経験したことはかけがえのないものとなり財産になっていくことと思います。

埼玉県連盟 志木第1団 保護者

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