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今こそ、笑顔で心健やかに 信仰奨励委員会 八巻 知子 世界中が新型コロナウイルス感染症による危機に直面し、一人ひとりができる精一杯の感染防止対策をしながら毎日を過ごしています。それでもウイルスの猛威は衰えず、収束の兆しは見えません。そのような状況でも、スカウト活動はストップすることなく、日々動いています。友だちと遊べない、会いたい人に会えない、行きたいところに行けない、当たり前にできていたことができなくなる等、生活が一変し、不安と戸惑いの中で家族と過ごす時間が増えたことで家族の絆を今一度見つめることができたことは、新たな喜びではないでしょうか。 コロナ禍でも少し落ち着いているときに、屋外でできる集会を実施しましたが、その時のスカウトたちの笑顔、それを微笑ましく見つめている保護者の表情が格別で、私たち指導者も大きなパワーをいただきました。「おうちスカウティング」を進めていく中で改めてスカウトと指導者の絆、保護者と指導者の絆、スカウトと保護者の親子としての絆の大切さを実感することができたことも事実です。 おきての一つに「スカウトは快活である」があります。〈スカウトは、明るく、朗らかに、いつも笑顔でいます。不平不満を言わず、元気よく、進んでものごとを行います。〉厳しい世の中ではありますが、私たちは今こそ「ちかい」と「おきて」の実践に立ち返り、今できることは何? 今だからこそできることは? を絶えず自問自答し、スカウトたちの笑顔を守っていかなければならないと思います。 B-Pは「できるだけ多く笑いたまえ……それは健康によい。だから笑えることがあったら、いつでも笑い続けたまえ、できたらほかの人たちも笑わせたまえ。その人たちの健康にもよいことだから」とおっしゃっています。「笑顔に、まさるものはなし」という諺ことわざがあります。強靭な体をつくり、皆で支え合いながら、笑顔で心健やかに今のこの時を乗り越えていきましょう。

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2021年3月号より

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