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-コロナ禍における宗教章取得に向けて- コロナ禍においても「より良き社会人」の育成を目指し、スカウトが明確な信仰をもてるように引き続き、支援していきましょう。新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)感染拡大から1年が経ち、この間、スカウト活動においてもさまざまな対応が求められ、新しい形の活動が展開されています。Scouting Never Stops!のキーワードのもと、これまでに進歩に関する特別措置などを紹介してきましたが、真宗大谷派よる宗教章(仏教章)取得の機会減少を踏まえた展開をご紹介するとともに、スカウティングと信仰の関わりを改めて振り返ってみましょう。   スカウティングと信仰 1924年にコペンハーゲンで開催された第3回ボーイスカウト国際会議(現世界スカウト会議)の決議文に、以下の記述があります。 —スカウト運動は、各人の宗教的信仰を弱める傾向のものではなく、逆に強めるものである。スカウトの「おきて」は、スカウトが誠実かつ真剣に、それぞれの宗教を実践することを求めており…… (以下略)— スカウト運動はさまざまな信条を基盤として世界中で展開され、この基盤の上に「おきて」の実践をはじめとするさまざまな活動があり、個人が人格を高め、より良き社会人としての価値観を醸成していきます。活動において、信仰を奨励する方法はさまざまです。いくつか振り返ってみましょう。 1.「おきて」の実践 スカウトの「おきて」は、人が生きていくうえでの「徳」を得るものであり、世界中のどの宗教にも共通する普遍性の高いものです。難しいことではなく、気持ちを込めて「ありがとう」「いただきます」「ごちそうさま」などと言葉にすることも「おきて」の実践になります。 2.日日の善行 スカウトのスローガンである「日日の善行」は、天地、神仏の恵みに対する恩返しであり、スカウトのつとめとして行うものです。善いこととは何かを考え、小さなことでも日々継続して行いましょう。 3.信仰奨励章と宗教章 ボーイスカウト部門から挑戦できる「信仰奨励章」と「宗教章」は、スカウト活動において、スカウトがより明確な信仰をもつことを目指すためのものです。宗教章は「神道章」「仏教章」「キリスト教章」「金光教章」「世界救世教章」「天理教章」の6種類あります(取得にあたっては、各教宗派によって要件や申請方法が異なります)。
真宗大谷派による仏教章取得特別基準真宗大谷派では、例年3月に実施している大谷スカウト名誉奉仕訓練の開催を新型コロナの影響により中止します。昨年度に引き続いて2年連続の中止を受け、仏教章の取得が困難になることから、WEBを活用した仏教章講習会を開催します。 真宗大谷派では、コロナ禍における仏教章取得の特例措置として、特別基準を定めます。◎下記の内容を受講の上、申請をすること。事前配信による講義 ❶ 釈尊の伝記と教えについて記述すること ❷ 宗祖の伝記について記述すること ❸ 礼拝の作法を知り、実際に行えること合掌の仕方/念珠の持ち方/焼香の仕方 ❹ お内仏の荘厳法を知り、実際に行えること ZOOM中継による講義 ❺ 真宗の教えについて記述すること ❻ 報恩感謝の生活を実践し、地域社会および寺院のために奉仕すること 後日課題 ❼ レポート作成(仏教章取得に挑戦して感じたことやこれからのスカウト活動に向けての考えを記述する)
申請先:大谷スカウト連合協議会 事務局 Tel:075-354-3440/Mail:oyc@higashihonganji.or.jp
コロナ禍においても「より良き社会人」の育成を目指し、スカウトが明確な信仰をもてるように引き続き、支援していきましょう。

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2021年3月号より

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