持続可能な開発目標(SDGs)
持続可能な開発目標(SDGs)は、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として2015年9月の国連サミットで採択され、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された2016年から2030年までの国際目標であり、「17の目標」と「169のターゲット」で構成されています。 SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標で構成されているのが特徴です。日本においても、国として積極的に取り組んでいくものとしており、多くの企業や団体だけでなく、個人としても取り組みが始まっています。 17の目標が一目で分かるように、カラフルなアイコンが作られています。使われる言語は異なりますが、使われる色やイメージは世界で統一されています。誰もが共通の目標であることを理解することができ、自分ができることから取り組み、全ての目標が達成できるように取り組むことが求められています。 ※ 2019年8月付で、SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドラインが改定されました。Scouts for SDGs
ボーイスカウト日本連盟は、これらの目標達成に向けて、これまで取り組んできたプログラムの見直しとともに、新たな取り組みの準備を進めています。 団や隊は、スカウト活動を通じて様々なプログラムに取り組むことで、スカウトに対してSDGsのねらいや取り組みを伝えることにつながります。 スカウトは、日々の活動を通じて自然に国際目標に取り組むことで、自分ごととしてSDGsについて考えることにつながります。 以下の視点を持ちながら、スカウト活動を通してSDGsについて考え、行動していきませんか。・スカウトは、身の回りの地域社会に対して目を向ける。 ・スカウトは、国際社会を体感し、地球上で起きている問題や課題を知る。 ・スカウトは、自分ごととして考えつつ、仲間と相談する。 ・スカウトは、自分にできることを考え、行動する。 |
自分でできることから始めてみる
スカウトも指導者も、SDGsについての意識を変え、視点を持つことはできても、いざ行動となると何をして良いのか分からなくなってしまうという方も多くいると思います。 私たちが取り組む多岐にわたる活動は、それら一つひとつが何かしらの課題解決につながるものです。 今回、指導者皆さんの手に取ってもらうためのアクション・ガイドを用意しました。スカウト一人でも、あるいは隊や団の仲間と一緒に日頃の活動や生活の中でできることは沢山あります。 隊や団の会議や地区や県連盟でのラウンドテーブルと言った場で、話のきっかけにお使いください。そして、スカウト活動をきっかけとして、みんなでこの課題に取り組んでいきたいと思います。 あなたにできることから始めてみましょう。 9月の環境プログラム「スカウトの日」では、毎年活動資材を作成し、申し込みのある団に対して送付しています。2020年は「SDGs発見ノート」。地球や環境をテーマにして、自宅でも活動でも取り組んでいただけるツールを用意しました。 「難しいな」「簡単だな」「こんなこと当たり前だな」など、スカウトによって受け取り方はそれぞれだと思います。その中で、自分自身が地球のため、世界のため、日本のため、そして地域のために何ができるのかを考えて、取り組むきっかけとしてご活用ください。 SDGsの達成目標に関するクイズに挑戦したり、自分ができることを考えて毎日の心がけを考えたりと、リーフレットを活用してください。SDGsの記章を制服へ着用する
本運動をとおして持続可能な社会の実現に努めることの証として、制服へのカラーホイールバッジを着用することができるようになりました。 >> SDGs記章の制服への着用について ・自分ごととしてSDGsについて考え行動するスカウトの皆さん ・スカウトの支援を通して社会課題に取り組む指導者の皆様 さまざまなところで配布されているホイールバッジ、個別に購入されている方もいると思います。自身の取り組みの証として、制服に着用して活動に取り組んでいきましょう。 ※ 現在、SDGsに関する取り組みや記章類について、検討を進めております。引き続きの情報をお待ちください。さまざまなプログラムに取り組んでいます
<今後も、随時プログラムを紹介していきます。>
●スカウトの日
毎年9月の敬老の日(第三月曜日)を「スカウトの日」として、全国のスカウトや指導者が地域社会への奉仕活動をはじめとするさまざまなスカウト活動を全国の各地域において一斉に展開し、加盟員一人ひとりが地域社会に貢献することを目的に実施しています。加えて、スカウト運動が地域社会に根ざした実践活動であることを広く社会にアピールする機会として取り組んでいます。
以下の目標について考えています |
●Earth Tribe(アース・トライブ)
気候変動などを始めとする、持続可能な社会実現のための課題に取り組む環境教育プログラムです。環境に優しく、健康的なライフスタイルに向けた習慣の定着を推進しながら、自然とつながって持続可能な環境を守ることを目指しています。私たちの日常生活やスカウト活動が、日本だけでなく世界の環境に対して影響をあたえることを確認できる、世界共通の取り組みです。
以下の目標について考えています |
●JOTA-JOTI
JOTA-JOTIは、世界スカウト機構(WOSM)が主催する公式国際行事で、スカウトや指導者がアマチュア無線やインターネットを通じて、国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とする、世界最大級のデジタルスカウトイベントです。
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●難民支援衣料回収プロジェクト
毎年、春と秋に実施する世界の難民の方へ衣料を届ける活動に賛同して、ボーイスカウト日本連盟では全国での衣料回収に協力しています。キャンペーン全体で1000万着以上の服を回収することができました。ユニクロと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR The UN Refugee Agency)とが協力して実施しているこの活動、ボーイスカウトでは引き続き全国の皆様に衣料の回収を呼び掛けていきます。
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●メッセンジャーズ・オブ・ピース(MoP)
ボーイスカウトでは、スカウトや指導者が平和について考え、戦争や環境破壊、差別、いじめ等、平和を阻害する問題への意識を高め、スカウティングの「よりよい世界を創ろう」という目標の達成を目指した活動を改めて実践していく機会として、この活動に取り組んでいます。
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●おにぎりアクション
おにぎりの写真にハッシュタグ #OnigiriAction をつけてSNSに投稿すると、アフリカやアジアの子どもたちに5食分の給食が届く、おにぎりアクションの取り組みにボーイスカウトでは賛同・協力しています。世界の食料問題の解決に取り組むお手伝いをしませんか。
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●国立公園カーボン・オフセットキャンペーン
国立公園の豊かな自然にふれあいながら、自然と共生する社会の実現に向けた行動を喚起するためのキャンペーンに、今年もボーイスカウトは協力しています。国立公園のビジターセンターを訪問して、学び・体験し・伝えるという三つの活動に取り組んでいます。
以下の目標について考えています |
自分にできることを考え、行動する
普段活動で進級課目に挑戦することや、地元でのイベントや地域への奉仕活動、自分の趣味やボーイスカウト以外の活動なども、見方・目線を変えることで17の目標を解決できるかもしれません。何か特別なことをしようということではなく、自分たちの活動を見直して、何か少しでも自分たちにできることはないかと考えて、行動していきませんか。 Imagine the impact of 50 million Scouts working as active citizens to leave this world a little better than we found it – that’s the power of Scouts for SDGs! 想像してみてください。5000万人のスカウトが行動的な市民として活動し、この世界を少しだけ良くすることの影響を。 – それこそが「Scouts for SDGs」の力です!インフォメーション
- [2019.03.05]SDGsホイールバッジの制服への着用について記載しました。
本運動をとおして持続可能な社会の実現に努めることの証として、制服へのカラーホイールバッジを着用することができるようになりました。
- [2019.11.13]自分でできることからはじめる アクション・ガイドを公開しました。
アクション・ガイド(PDF)を作成しました。様々なシーンで実施できる取り組みについて紹介しています。
- [2019.09.13]Scouts for SDGs ページを公開しました。 スカウト、指導者に向けたSDGsの取り組みについて、取りまとめています。持続可能な社会の実現のために、できることを一緒に考えていきましょう。