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日本連盟としての取り組み
2021年ノーベル平和賞にノミネートされた今回のニュースは、大変喜ばしいことです。野外活動、グループ活動、地域での奉仕活動など、日ごろのスカウト活動に関わる人々にとって、今回の「平和」と普段の活動がすぐには結びつかない人もいるかもしれません。ハンドブックなどの書籍や今回の推薦文など改めてご覧いただき、スカウト運動が始まった背景、世界スカウトジャンボリーの開催、世界共通のプログラムの実践など、青少年の育成と共に平和を願う、創始者ベーデン-パウエルの想いを再確認する機会になってほしいと思います。 スカウト運動は、若者のリーダーシップ育成のための体系的な取り組みをとおして、世界中の無数のリーダーを育成してきました。その中で、青少年プログラムが世界の若者をつなげる機会を創出していることも前述のとおりです。日本語としての「平和」というイメージだけでなく、世の中に対する善行も全て平和に繋がっています。日本連盟としての取り組みから、平和とは何か、自分にできることは何か、考えるきっかけにしてください。●JOTA-JOTI JOTA-JOTIは、世界スカウト機構(WOSM)が主催する公式国際行事で、スカウトや指導者がアマチュア無線やインターネットを通じて、国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とする、世界最大級のデジタルスカウトイベントです。 以下の目標について考えています |
●Earth Tribe(アース・トライブ) 気候変動などを始めとする、持続可能な社会実現のための課題に取り組む環境教育プログラムです。環境に優しく、健康的なライフスタイルに向けた習慣の定着を推進しながら、自然とつながって持続可能な環境を守ることを目指しています。私たちの日常生活やスカウト活動が、日本だけでなく世界の環境に対して影響をあたえることを確認できる、世界共通の取り組みです。 以下の目標について考えています |
●難民支援衣料回収プロジェクト 毎年、春と秋に実施する世界の難民の方へ衣料を届ける活動に賛同して、ボーイスカウト日本連盟では全国での衣料回収に協力しています。キャンペーン全体で1000万着以上の服を回収することができました。ユニクロと国連難民高等弁務官事務所(UNHCR The UN Refugee Agency)とが協力して実施しているこの活動、ボーイスカウトでは引き続き全国の皆様に衣料の回収を呼び掛けていきます。 以下の目標について考えています |
●メッセンジャーズ・オブ・ピース(MoP) ボーイスカウトでは、スカウトや指導者が平和について考え、戦争や環境破壊、差別、いじめ等、平和を阻害する問題への意識を高め、スカウティングの「よりよい世界を創ろう」という目標の達成を目指した活動を改めて実践していく機会として、この活動に取り組んでいます。 以下の目標について考えています |
その他の取り組みも合わせてご覧ください。 Scouts for SDGs
スカウト運動の創始者であるベーデン-パウエル自身もノーベル平和賞にノミネートされましたが、受賞することはありませんでした。しかし、幸福について、ベーデン‐パウエルはラストメッセージの中でこのように書いています。