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<機関誌「SCOUTING」2023年11月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。> アグーナリー会場でカブスカウトが指導者とハイタッチしている写真 第13回日本アグーナリーのロゴ
来年の夏に8年ぶりに開催する「日本アグーナリー」
今号では、大会の基本情報をお知らせするとともに、過去の大会に参加したスタッフ、参加隊指導者の皆さまから大会の魅力や参加スカウトの声などをお届けいたします。
大会概要
会 期
2024年8月8日(木)~ 12日(月・祝)
会 場
福島・国立磐梯青少年交流の家(福島県耶麻郡猪苗代町字五輪原7136-1)
テーマ
「We Can! ふかめよう友情(ゆうじょう)、ひろげよう絆(きずな)」
大会規模
900人(予定/参加者、スタッフ含む)
Webページ
https://www.scout.or.jp/member/13na/
Topics
大会プロモーション動画の紹介
大会の魅力を広く発信するためのプロモーション動画を大会WEBページで公開中! 30秒のショート動画ですので、ぜひ皆さまのSNS などでもご紹介ください。
大会実行委員長コメント
第13回日本アグーナリー 実行委員長 髙崎 友延[ボーイスカウト福島連盟 副連盟長]

東北地方で初めて開催されるアグーナリー
4年に一度開催している国際障がいスカウトキャンプ大会「日本アグーナリー」は、新型コロナウイルス感染拡大のため2020年は延期となりました。改めて来年度に開催となり、大会実行委員会では皆さまを安心・安全にお迎えできるように準備を進めています。13回目となるアグーナリーですが、東北地方での開催は初めてです。福島県内の国立青少年施設である磐梯青少年交流の家を会場としてプログラムをたくさん用意しており、福島の魅力を体験していただくための場外プログラムも計画しています。 今大会は、ボーイスカウトの加盟員だけでなく、地域の障がいのある児童も受け入れ、同じ時間を過ごします。これは私たちにとって大きな戦であると同時に、ひらかれたスカウト運動の使命だと考えております。風光明媚な磐梯山と猪苗代湖が皆さまをお待ちしております。
現地説明会を開催(報告)
大会の準備状況や会場の様子をお伝えする現地説明会を大会のおよそ一年前となる以下の日程で開催しました。来年の大会への参加を希望、または検討する指導者が集い、会場施設の視察を行うとともに、生活やプログラム、移動など各種準備状況を共有しました。また、障がい児スカウティングに関する情報交換も行い、大会への参加や日ごろの活動などについて参加者同士が話し、懇親を深める機会となりました。現地説明会の報告書は大会のWebページからご覧ください。 日程: 2023年8月19日(土)~20日(日) 会場: 福島・国立磐梯青少年交流の家 参加人数: 102人  
大会の参加募集について
実行委員会では、大会への参加募集の準備を進めています。募集開始は11月上旬頃を予定しており、各県連盟や大会Webページを通じてご案内いたします。大会へは「予定申し込み」と「確定申し込み」の二段階での申し込みを検討しており、それぞれ時期は以下を予定しています。 予定申し込み: 各団から所属県連盟への申し込み
2024年2月末締め切り
確定申し込み: 各団から所属県連盟への申し込み
2024年5月中旬締め切り
※今後の実行委員会の検討により、変更となる場合があります。正しい情報は、11月上旬に公開する大会基本実施要領をご覧ください。
 
過去の参加者にインタビュー!
大会に参加したことのない方はいろいろな疑問をお持ちではないでしょうか。第12回日本アグーナリーで、スカウトと共に参加した指導者の方、当時ローバースカウトで今回スタッフとして関わっていただく方にメッセージをいただきました。
ボーイスカウト兵庫連盟 尼崎第25団 ベンチャー隊 隊長 光造 久雄
過去大会に参加して(アグーナリーの魅力)
アグーナリーのスナップ写真2枚、多数がピースしている写真と、ステージで太鼓を披露する写真当団は、障がい児団の参加隊として、第9回日本アグーナリーから第12回まで連続で参加させていただいています。閉会式でのスカウトたちのやり切った笑顔を見たときの感動が忘れられません。他県連盟や、海外スカウトとの交流をみんな楽しみにしています。また、ドラム隊として出演の際は、日々のドラム練習に励み、開閉会式などで、大会のテーマソングである『かがやけアグーナリー』を演奏させていただいています。
大会に参加したスカウトの様子や声
アグーナリーでは、自団だけではなかなか体験出来ないプログラムに参加できることが大きな魅力です。スカウトは、活動のサインを記録する「ドリームパスポート」にサインを集めたり、日々もらえるデイアワードバッジや、ドリームアワードを楽しみにしています。準備段階から各自が目標を持ち、スキルアップに努力しています。直ぐに結果(バッジがもらえる)が出るということが分かりやすく嬉しいようです。各アワードは、今もスカウトの宝物です。
全国の指導者、スカウトに向けて大会への呼びかけのひとこと
神戸での第10回大会開催の折りには、開催年まで3年ほどをかけて、介護章講習会を4回程実施しました。その講習会に参加したスカウトの多くが、大会で奉仕隊(現在のチャレンジクルー)に参加しました。中には、その後介護の仕事に就いた者もいます。4泊5日の大会に参加するだけではなく、スカウト個々が取り組める課題を定めたり、上記のような講習に参加するなど事前準備をすることで、障がいに関する理解も深まります。ぜひ一緒に感動しましょう。技能章など進歩にも繋げてください。求められるなら参加隊の隊長として、サインできる細目は、サインさせて頂きますよ。参加隊、チャレンジクルー、指導者、みんなで一緒に楽しいアグーナリーにしましょう。  
第13回日本アグーナリー チャレンジクルーセンター専門部会員 小馬 加奈子[ボーイスカウト大阪連盟 高槻第4団]
マイクに向かって話すチャレンジクルー第12回日本アグーナリーでは、教育学部に進学したということもありチャレンジクルー(CC)での参加を決めました。ジャンボリーと比べると参加者数も会場も小規模なので最初は驚きましたが、だからこそ一度関わった人と何度も「また会えたね!」ができる大会でした。閉会式で、参加者もスタッフもみんなで作った大きな輪から、関わる人すべての大きな繋がりを感じ、参加してよかったな、と思ったことを覚えています。 今大会ではCCの専門部会員として大会の準備に携わっています。新たな出会いを楽しみにする気持ちはもちろん、前回の経験を伝え、参加してよかった、と思ってもらえるよう、そして普段の活動や日常生活に繋がる大会になるよう尽力したいと思っています。 私は、アグーナリーは人との関わりをとおして「共に」を楽しむ大会であると感じています。共に過ごすなかで、一人ひとりにある多様性に目を向け、ちょっと違う、けどなんか良い。そう楽しんでもらえたら良いなと思っています。猪苗代で会いましょう!  
 
ノーマライゼーションからダイバーシティ&インクルージョンへ
第13回日本アグーナリー 大会副実行委員長 櫻井 康博[(元)埼玉大学教育学部教授/ボーイスカウト東京連盟 学識経験者理事]
障がいのある人もない人も、平等に生きる社会『ノーマライゼーション』から、お互いの違いを認め合う社会『D&I』(Diversity多様性& Inclusion包含)に発展してきています。これらの違いは個性であり多様な人が集まり刺激しあい学び合うことで化学反応がおき、新たな価値が生まれる豊かな『共に生きる社会』を目指しているのです。これを体験できる場が、日本アグーナリーです。 50年前、障がいのあるスカウトのために、合わせて指導者の情報交換の場としてアグーナリーは始まりましたが、社会の変化に伴い成長、発展し、今では参加者全員が、『共に生きる』ことを学ぶ大会になりました。障がいのあるスカウトは、日々のスカウティングの成果を新たな仲間の前で発揮できるよう準備し臨みます。ベンチャースカウトは大会運営の「奉仕隊」から、自ら『共に生きる』ことの課題に取り組む「チャレンジクルー」に変わりました。スタッフの中には障がいのある成人も加わり共に大会の運営を担っています。日ごろ障がいのあるスカウトと触れる機会のない隊も『共に生きる』体験を求め参加しています。 お互いの成長をたたえあう笑顔あふれる閉会式は、スカウト活動の醍醐味であり、アグーナリーのあいことば【WE CAN!】を実感できる場であります。「4年後の大会で、もっともっと成長した姿で再会しよう」、という約束の場ともなっています。アグーナリーを機に全国のスカウト活動においてもさらに「共生」が広がっていくことを願っています。 アグーナリースナップ写真4枚

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年11月号にも掲載している内容です

<加盟員向け >の記事