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<機関誌「SCOUTING」2023年5月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>
スカウティングの本質的な価値は、青少年に「幸福な人生を歩んでもらう」ことにあります。 この運動に関わるすべての人が、この運動に関わった青少年は必ず幸福な人生を歩むことができる、この運動に関わる人が増えれば必ずこの世界はより良くなるという確固たる信念を共有することを大切にし、そのために今後10年間の日本のスカウティングの進むべき方向性を示そうと、この計画は作られました。誌面ではそのポイントをご紹介しますが、ぜひ、日本連盟Webサイトで計画の全容をご一読ください。
2032ビジョン

—10年後の日本のスカウティングの姿

10年後、2032年度の日本のスカウティングのあるべき姿を次のように位置付け、このビジョンを達成するために「4つの基本施策」—「10の施策」—「34の重点事業」を定めました。
4つの基本施策
施策Ⅰ 様々な団体等と連携し地域に根差したスカウティング
様々な団体等と連携を進め、相互に補完して地域に根差すスカウティングを目指します。さらに、私たちが「地域のために何ができるか」を常に考え、地域に貢献することで、それぞれの地域におけるスカウティングの価値を高める取り組みを進めます。
施策Ⅱ 全ての人に開かれたスカウティング
新規加盟員を増やす取り組みやこの運動のすそ野を広げるために「特色のある団」の設置の研究、実証を進めます。また、中途退団抑止施策としてのスカウトの保護者へ焦点を当てた施策のほか、スカウトはもちろんスカウティングを支える成人を増やす取り組みを進めます。
施策Ⅲ 青少年の成長・社会的課題の解決に貢献するスカウティング
スカウトが幸福な人生を歩むために、地域や社会、身近な仲間から必要とされることで自己有用感を高め、スカウトスキルとは野外活動に必要なもののみならず、自立して生きていくために必要なものと位置付け、どの部門においても地域や生活に密着したプログラムを展開します。また、(仮称)「日本青少年プログラム方針」を策定し、プログラム開発を進めます。
施策Ⅳ 強固な財政基盤を持ち効率的な事業執行を行う日本連盟
良質なスカウティングをスカウトに提供するため、加盟登録料に依存しない、外部資金を獲得するための取り組みを強化します。また、時代に即したICTの活用により必要な情報が届けられるよう情報提供のあり方を見直すほか、ジェンダーバランス、青少年の意思決定プロセスへの参画などにも引き続き取り組みます。
中長期計画の策定にあたり
日本連盟には10年ごとに日本のスカウティングの進むべき方向性を示した中長期計画が策定されています。2023(令和5)年度は、第3期中長期計画1年目の年となります。この中長期計画では、10年後の2032年の日本のスカウティングの姿はどうあるべきかという「ビジョン」を明確にし、未来から現在の課題にアプローチするバックキャスティングにより4つの基本施策・10の施策の下に34の重点事業を設定し、推進することとしています。 重点事業の中には、かなりチャレンジングなものもあります。しかし、目まぐるしく変化する社会状況にあって、一人でも多く青少年にスカウティングを提供する、すなわち、一人でも多くの青少年に幸福な人生を歩んでもらうためには、そのいずれもが「2032ビジョン」を具現化するためには欠くことのできないものです。 この計画の策定にあたっては、評議員会、県連盟代表者会議、全国県コミッショナー会議などでもご意見をいただきました。そういう意味では、スカウティングに関わる多くの人の知恵や想いが詰め込まれています。ぜひ、ホームページにも掲載されています本編をご一読ください。そして、これから日本のスカウティングが進もうとしている方向性をご理解いただき、一人ひとりが「2032ビジョン」を自分事とし捉えて、その具現化にご協力いただくようお願いいたします。 第3期中長期計画検討会議 議長 木村 寿宏 (理事 組織拡充委員長)
様々な団体と繋がっている団・地区・県連盟・日本連盟(以下、全ての組織という)が国際社会や地域から必要とされる存在となっており、「より良い世界をつくる」ことに貢献する青少年を一人でも多く育てている。また、全ての組織で、その担い手として様々な人材が活躍している。
日本連盟Webサイトにて中長期計画を掲載しています。 https://www.scout.or.jp/member/middleterm-plan/

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年5月号にも掲載している内容です

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