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<機関誌「SCOUTING」2022年9月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>

難民支援衣料回収プロジェクト

2016年からユニクロとの協力により難民キャンプに衣料を届けるプロジェクトを実施しています。これまでに回収した衣料は10万着以上。その一部はルワンダやミャンマーなどに届けられています。今号では、難民の現状と本プロジェクトについてご紹介します。

 

―難民とは

1951年の「難民の地位に関する条約」では、「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた」人々と定義されています。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の調べでは、2021年末時点、紛争や迫害により故郷を追われた人の数は8,930万人に上るそうです。これは世界の78人に1人、全世界人口の1%にあたります。このうち41%は子どもです。

出典: 国連UNHCR 協会ホームページ
https://www.japanforunhcr.org/refugeefacts/statistics

 

―私たちボーイスカウトにできること

「難民」という国際的な問題に対して、スカウト一人ひとりができる支援があります。難民キャンプでは、特に子ども服が不足しており、皆さんが着られなくなった衣料を集めて送ることで大きな支援になります。春と秋にそれぞれキャンペーン期間を設けて難民支援プロジェクトを実施しています。団や学校など、地域全体でご不要になった衣料を集めてユニクロにお送りください。

実施期間

春…3月1日〜5月31日
秋…9月1日〜10月31日

三重・桑名第3 団

秋のキャンペーンを実施中

 

現在、秋季のキャンペーン期間中です。衣料を集めてユニクロの店舗にお持ち込みください。なお、プロジェクトに参加するためには事前に申し込みが必要です。

STEP 1 プロジェクトに申し込もう!
STEP 2 難民についてみんなで考えよう!
STEP 3 各団で洋服を集めよう!
STEP 4 集めた洋服をユニクロへ届けよう

 

回収対象

1 ユニクロ・ジーユーの着なくなった服

2 子ども服(60〜150cm)に限り、ユニクロ・ジーユー以外のブランドも対象になります。

※期間・回収対象ともに、ボーイスカウトとユニクロの連携による特別ルールとなります。
詳しくは、日本連盟Webサイトをご覧ください。https://www.scout.or.jp/member/support_for_refugees/

 

全国の活動内容をご紹介!

 

京都連盟・京都第77団/今回は活動エリアの4学区の自治会連合会、小売店舗等、広範囲にPRを行い、回収を5月22日と29日の2日間にわたって行いました。大人服548着、子ども服1,841着の計2,389着の皆さまからの善意を受け取ることができました。その際には感謝の気持ちを込めた「手作りキーホルダー小枝ちゃん」をプレゼントし、スカウト活動のPRも兼ねることができました。

岐阜県連盟・多治見第1団/多治見第1団では、今年度も本プロジェクトに協力することになり、団内で連絡を回し、5月の総会と隊集会の際に衣料を回収。今年度は、カブスカウトに整理・梱包作業をお願いしました。隊長から、今ウクライナで起きていることを聞いて「もし、みんなが同じ立場で家も服も何もかもなくなってしまった時、服が届いたらどう感じる?」の問いかけに、スカウトは「服が届いたら嬉しい」と応えました。「みんなの着られなくなった服で難民を笑顔に変えられるんだよ」と聞いて、スカウトは丁寧に、心を込めて作業をしてくれました。

 

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2022年9月号にも掲載している内容です

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