<機関誌「SCOUTING」2022年7月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>
アマチュア無線やインターネットの世界を楽しんだり、日本や世界のスカウト仲間と交信したりと、国や地域の境界を越えて楽しむことができる世界的なスカウト公式行事「JOTA-JOTI」が今年も開催されます。今号では、JOTA-JOTIのプログラム概要のほか、国際理解を深める進歩の内容をご紹介します。開催本番に向けて団や隊で取り組んでみてください。
JOTA-JOTIとは
アマチュア無線を用いた参加プログラムが JOTA(ジャンボリー・オン・ジ・エアー/通称「ジョタ」)、インターネットを用いた参加プログラムがJOTI(ジャンボリー・オン・ジ・インターネット/通称「ジョティ」)です。元々、アマチュア無線やインターネット通信を用いて、国内や世界のスカウト仲間や知り合いの団と交信し、互いの国を紹介したり、スカウト活動で好きなことや進級のバッジを見せ合ったりと、お互いを理解して知識と友情を深めることを目的とした世界的なスカウト行事です。以前はパソコンでの文字による交信(テキストチャット)しかありませんでしたが、インターネットが世界中で利用できるようになったことで音声チャットによる交信が一般的に行われてきました。近年では、スカウトが投稿する動画や一日2度の公式ライブ配信を視聴したり、世界スカウト機構(WOSM)が運営する公式サイトで公開するプログラムに参加することで得られるオンラインバッジを集めたりと、多様な内容を体験できるようになりました。
世界の公式サイトをみてみましょう
世界スカウト機構では、公式サイト(https://www.jotajoti.info/)でプログラム情報を公開しています。
公式サイトは、プログラムが始まるおおよそひと月前の9月頃を目途に、新しい年度の情報が更新されるようになります。それまでは過年度の情報が掲載されており、いつでも閲覧することができます。サイトは英語で表示されていますが、自国の言語に翻訳できる機能が用意されています。また、日本連盟Webサイトで指導者向けのマニュアルを掲載しています。資料を片手に公式サイトを巡って、どんなプログラムを体験できるのか確認してみてください。
JOTA-JOTIで挑戦可能な進級課目をみてみましょう
スカウトの進歩の取り組みの中には、「国際」「友情」「通信」をキーワードとした進級課目や選択課目(チャレンジ章や技能章)が設定されています。また、自身がその国の言語を話すことができる証として取得できる「外国語会話バッジ」もカブスカウトから挑戦することができます。期間が設定されている活動ではありますが、この機会を活かして、進歩に結びつけることができます。
- ビーバースカウト
- 木の葉章 社会 よその国の話を聞く。
- カブスカウト(うさぎ、しか、くま)
- 進歩科目 社会生活(世界の国々)
国名を調べたり、世界の国々の話を聞いたり、自分で調べたことを発表したり、と全ての年代に用意されています。
選択科目 チャレンジ章
- ボーイスカウトベンチャースカウト
- 技能章(世界友情章、信号章、無線通信章など)
複数カ国の外国スカウト章を収集したり、外国スカウトとの継続した交信やアマチュア無線の免許取得などに取り組むことで取得できます。
- カブスカウトボーイスカウトベンチャースカウトローバースカウト
ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2022年7月号にも掲載している内容です