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<機関誌「SCOUTING」2022年7月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>

本誌では、コロナ禍によりスカウト活動への支障がある中でも、進歩に関する特別措置を活用しながら、個人の進歩に向けて取り組んでいるスカウトを紹介してきました。今号では、活動自粛期間中で個人でも取り組める「調査・研究」として、自分で進められるタイミングや方法で取り組んできたスカウトをご紹介します。

 

村岡 祐輔(むらおか ゆうすけ)さん 呉第12 団ローバースカウト・呉工業高等専門学校5年生

1. ご自身について教えてください
中学の時に、自分が大好きな生物に触れあったり、水分野に興味があったことから、これらを学ぶことができる学校へ進学しました。平日は学校での勉学や研究を、週末は調整しながらスカウト活動を続けてきました。ベンチャースカウトとなり、上進を目指す中で、途中ではあきらめられない、富士スカウトを目指したいという気持ちが沸いてきて、特別措置を活用したこの挑戦に繋がったと感じます。
2. コロナ禍での課題をいかにして切り抜けてきたのか教えてください
高専の特性として、5年間ある学校生活のうち3年生の時期に比較的時間がとりやすく、コロナ禍でも研究・調査であれば自分のペースで取り組めると考え、隊長と相談しながら研究内容を考えました。プロジェクトのために特別なことをするというよりも、自分が大好きな水分野や生態系について、学校でもスカウト活動の中でも実践できることに挑戦したいと考え取り組みを開始しました。県内でも養殖が盛んな牡蠣をテーマに、どのように地域貢献できるかを考えながらプロジェクトを進めました。県内の牡蠣養殖施設の協力をいただきながら、サンプリング調査を行ったり、学校の研究施設を借用して調査・研究を進める方法を見出すことができました。 学校の授業が不規則になったり、課題の量が増えたことで、平日夜の隊会議や週末の活動の準備を進めようにも、学校のことで手一杯になる時期がありました。活動への気持ちを切らさないように、リモート集会にも取り組みましたが、対面であればすぐに解決できることもオンラインだと難しかったりと、非常にもどかしい思いをしました。そこで、隊活動の計画立案の方法を工夫しました。平日夜に会議などの時間がとれない時は、日中の隙間時間に LINE を活用して計画のやり取りを進め、計画書への落とし込みを他のスカウトに協力してもらうことで、計画に費やす時間をできるだけ短くすることができました。実際の隊活動は月一回程度でしたが、事前に計画ができているため、毎月の隊活動に参加することができました。やはり、スカウティングは楽しくなければ続きませんね。
3. 自身の成長したことや、今後やりたいことを教えてください
これまでは、全て自分でやらないと気が済まない性分で、周りの人に頼ることができませんでした。富士スカウト章に取り組むにあたり、隊活動の計画や準備といった周りの支援が必要なことや、プロジェクトの中で必要な支援についても積極的に依頼できるようになりました。また、自身の進級計画をたてたものの、どうにもならない事象が起きた場合に、我慢しながら活動を続けられるようになったと感じます。今後はボーイスカウト活動も続けつつ、さらに自身の学校で研究を続け、博士課程を目指したいと思っています。その後は自身の学びが社会に役立つような仕事に就きたいと思っています。 最後に、進級章というのは自身がどれだけがんばってきたかをあらわすものだと私は考えています。部活に勉強、スカウト活動や自分の趣味など、高校生は忙しいと思いますが、取得という目標に向けていっしょに努力していきましょう。スカウト活動を続けるにあたり、地域の理解、家族の理解、多くの協力があることに感謝して、積極的に活動を継続していきたいと思います。
プログラム委員会
 

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2022年7月号にも掲載している内容です

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