1922(大正11)年4月13日、静岡県で開催された「第1回全国少年団大会」において、ボーイスカウト日本連盟の前身である「少年団日本連盟」の結成が決議されました。以降、時代と共にさまざまな変遷を遂げ、今日に至ります。今号では、ボーイスカウトに関する「モノ・コト」のルーツから日本連盟100年の歴史をたどります。また、いよいよ迎える創立100周年を目前に控え、現在進行しているプロジェクトやジャンボリーの新着情報等をご紹介します。
「モノ・コト」のルーツをたどって・・・・・・
スカウトの象徴 記章(徽章)と制服の始まり
1923(大正12)年、少年団日本連盟の徽章と帽章が制定され、日本民族の崇敬の象徴である三種の神器(鏡剣璽)があしらわれました。深尾韶(少年団日本連盟主事)が発行した『スカウト読本』〔1925 (大正14)年〕には、「見習少年健児になるまで」の中に「徽章」の項があり、形に込められた意味が記されています。スカウト教育の道標 機関誌『スカウティング』の始まり
少年団日本連盟結成時の規約に「第8条 本連盟ハ機関雑誌ヲ発行ス」とあり、少年団日本連盟は機関誌『少年団研究』〔1924(大正13)年 ~1941(昭和16)年 〕を発行しました。 その後、戦争による中断を経て、1947(昭和22)年に東京ボーイスカウトクラブ※が『ジヤムボリー』という冊子を発行し、それを改訂して発行した戦後の機関誌『ジヤムボリー』〔1948(昭和23)年1月〕が、現在の機関誌『スカウティング』の創刊号にあたります。 『ジヤムボリー』も、指導者向けの『スカウター』とスカウト向けの『ジャンボリー』を経て、1955(昭和30)年には現在の名称である『スカウティング』へと変化を遂げます。『スカウティング』に改称した当初は、指導者向けの『スカウター』とスカウト向けの『スカウト』として交互に発行し、『スカウティング』が指導者向けの定期刊行物となったのは、1956(昭和31)年のことです。 ※連合国軍占領下で日本連盟再建のための活動を担った機関■機関誌の役割
現在とこれからの100年に向けて・・・・・
2022年4月13日、いよいよ創立100周年を迎えます。この記念すべき年に、これからのボーイスカウトの輝かしい未来を願って、皆がいきいきと活動できるきっかけづくりを進めてきました。スカウトも指導者も皆がひとつになって積極的に参画し、未来への一歩を進めましょう。
創立100周年記念 チャリティーチーフリング
創立100周年を日本中で祝うために、多くのスカウトがこのチーフリングを着用して元気に活動することを願って「チャリティーチーフリング」を製作、発売しました。昨年、大好評だった布製チーフリングの特別バージョンで、ロゴの部分は蓄光仕上げになっています。チャリティーチーフリングの購入金額の一部は、創立100周年記念募金への寄付になり、「未来の子どもたち基金」や「スカウトミュージアム(デジタル)設立」に役立てます。 チーフリングとして使うだけでなく、マーカーやコード留めなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができます。 スカウトや指導者はもちろん、一般の方にも「100周年」を広く伝える機会として、ぜひご着用ください。 https://www.scoutshop.jp/スカウトの歌プロジェクト
前号(本誌2022年1月号 No.747)で紹介した「スカウトの歌プロジェクト」。皆さんから寄せられた「ことば」を紡いで、スカウトの夢が詰まったメッセージ性の高い「スカウトの歌」を作るプロジェクトです。昨年10月から11月にかけて「ことば」を募集したところ、全国のスカウト、指導者、保護者の皆さんから400を超えるさまざまな「ことば」が集まりました。現在、皆さんの想いが詰まった「ことば」をひとつのスカウトの歌にするために、主に小中学生向けの合唱曲を多く手掛けている弓削田 健介氏に制作を依頼しています。楽曲は4月13日のボーイスカウト日本連盟創立100周年記念日に合わせて発表、5月の全国大会でお披露目予定です。ぜひ楽しみにお待ちください。スカウトの歌プロジェクト https://www.scout.or.jp/member/scoutsong-project/ 弓削田 健介氏紹介 https://www.scout.or.jp/member/scoutsong-project4/
南アフリカに移動図書館車を贈る活動での現地学校訪問にて。 活動の様子はQRコードでご覧いただけます。
スカウトの夢プロジェクト
2021年10月から募集している「スカウトの夢」が続々と届いています。 第2期募集の締切は3月31日(木)です。ご応募お待ちしています。
ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2022年3月号より