ワンヘルス共同宣言
ボーイスカウト日本連盟は、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)など、人や動物の医療、環境保全に携わる複数の団体が呼びかける「人と動物、生態系の健康はひとつ~ワンヘルス共同宣言」に賛同します。ワンヘルス(One Health)とは
「人」「動物」「生態系」の健康をひとつに捉える考え方を「ワンヘルス」といいます。 いま、世界中のあらゆる側面に大きな影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症は、動物から人に感染する「動物由来感染症」の一つと考えられています。 実は、過去100年間に、動物由来感染症は急激な増加の一途をたどってきました。この感染症の増加は、他のさまざまな傾向とも一致しています。たとえば、世界人口の増加、人やモノの移動距離の総数、そして森林破壊など進行する自然破壊の深刻さなどです。森林破壊が進み、人が野生生物の住む場所に踏み入ったことで、病原体をもった野生生物と人や家畜が接するリスクが高まっています。 人と自然が共に生きられる社会の実現が急務となっているいま、「人」「動物」「生態系」の健康をひとつと捉え、それぞれがバランスよく健全にあるべきとする「ワンヘルス(One Health)」の考え方が、国際的に注目を集めています。自然破壊と感染症の深い関わり
森林破壊が感染症発生の引き金に! 野生動物から家畜や人に感染する動物由来感染症は自然破壊と深い関わりをもっています。それは、次のような「段階」によって生じ、拡散していると考えられています。(※WWFジャパンのWEBサイトより引用)- 大規模な開発によって、森林などの自然が広く消失
- それまで人が立ち入らなかった自然の奥地にまで人が侵入
- そこに敷設された道路や農地で、人や家畜が感染症の病原体を持つ野生動物と接触 →新たな動物由来感染症が発生!
- 感染した人や家畜、また密猟された野生動物が別の場所に移動・移送
- 移動した先で、新たな感染を広げ、ウイルスも変異する →アウトブレイク(集団発生)、エピデミック(流行)、パンデミック(世界的な流行)の発生!
- 世界の森林破壊が止まらないため、上記の繰り返しが生じる危険が増大
- さらに、気候変動(地球温暖化)の影響も加わり、社会的な被害が拡大
今こそ、みんなで力をあわせよう
私たちの未来を考えた時、これは、次なるパンデミックのリスクを減らすために欠かすことのできない、大切なアプローチの一つです。ワンヘルスの早期実現に向け、取り組む意志を示す「共同宣言」に対して、私たち一人ひとりができることがあります。私たちの大切なものを守るために、今できることに取り組んでいきましょう。いまできること
ワンヘルス共同宣言に賛同する
名称 | 「ワンヘルスで守ろう、私の大切なもの」キャンペーン |
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開催期間 | 2021年1月22日(金)~2月17日(水) |
主催 | WWFジャパン |
ゴール | 一般の方々をはじめとする企業や団体からの賛同を得る(目標10,000人)。 |
内容 | ワンヘルスという馴染みのない概念を、一般の方に身近に感じてもらうため、「大切なものを守るために」という切り口で発信し、ワンヘルス共同宣言への賛同を呼びかけます。賛同表明は特設ページより“1クリック”で簡単に行うことができます。 |