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オンラインで世界を探検しよう

今回は国際委員会による第2週目の企画となります。 国連が定める「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals : SDGs)」の目標達成に向け、日本連盟も取り組みを進めていることは皆さんもご存じのとおりですが、海外のスカウトも同様の取り組みを行っています。 そこで今週はSDGsのGoal 13「気候変動に具体的な対策を」を目指した活動を展開しているケースをご紹介することとしましょう。

第2回 インド連盟の在宅スカウト活動

ビーバースカウト:しゃかい カブスカウト:国際 ボーイスカウト、ベンチャースカウト:技能章の公民章/エネルギー章/世界友情章/環境保護章 インドは世界スカウト機構の中では日本と同じ「アジア太平洋地域」に属しています。加盟員は365万人にも及び、インドネシアに次ぐ世界第2位のスカウト大国です。インド連盟ではサンカルプというスカウト用のオンラインツールを持っており、新型コロナウィルス禍の下、スカウト達が自宅で展開出来るプログラムを提供しています。プログラムの大半は在宅で家族と一緒にゆったりと実施することが可能で、これらにチャレンジすることで、自然、環境やSDGsについて学ぶことが出来ます。 今週はこれらのプログラムの中から日本でも実施出来そうなものをご紹介しましょう。

(A)健康と幸福

・「ステイホーム」のメッセージをつけて自撮り写真を隊や団のSNSに掲載してみましょう。 ・適切な方法で手洗いをする自らの動画を隊や団のSNSに掲載してみましょう(「おうちスカウティング」でも既に紹介されていますネ)。 ・新型コロナウィルスについてのポスターや新聞を作成して隊や団のSNSに掲載してみましょう。

(B)環境と持続可能性

・日用品を地中に埋めてから分解されて無くなるまでに必要な時間は様々ですが、ペットボトルだと70年~450年が必要となります。色々なプラスチックの地中残存期間を理解すると共に、自分の家庭の中で一回だけ使用されて捨てられる製品の調査を行い、家族と話し合いの上、その様な製品の使用を止める様に心掛けましょう。 ・自宅の古着から布袋を作りショッピングバックとして使用しましょう。

(C)アースアワー

・適当な日を決めて夜のひと時を家族と一緒にボードゲームで楽しみましょう。この時に余分な電灯を消すことが肝心です。電子製品やインターネットを使わないことと併せ、電力の消費を抑えることに繋がります。  
インド連盟ホームページURL ⇒ http://www.bsgindia.org/User/Home.aspx インド連盟サンカルプURL ⇒ https://www.facebook.com/SankalpBSG
「おうちスカウティング」を見ますと、皆さんが活発にスカウティングに励んでいる様子がよく分かります。今回の新型コロナウィルス禍が過ぎ去った後でも充分使えるプログラムも多く見られます。災い転じて福となす! この機会を有効活用し、新しいスカウティング展開の方法を模索していきましょう。Scouting Never Stops!

文:国際委員会副委員長 大石 千秋

参考資料

インド連盟
連盟正式名称:The Bharat Scouts and Guides 本部所在地:ニューデリー スカウト章:インド国旗の色である緑とサフラン色で描かれ、アショカ・チャクラと呼ばれる24本のスポークを持った車輪を中央に据えています。 歴史: インドのボーイスカウト活動は1909年にバンガロールで始まり、2年後の1911年にはガールガイド活動も始まりました。1938年に世界スカウト機構のメンバーとなり、その後1950年には全国のスカウト活動を統一した組織が設立され現在に至っています。 インド連盟の部門: バニー   3~5才(男女) カブ    5~10才(男子) スカウト  10~17才(男子) ローバー  17~25才(男子) ブルブル  5~10才(女子) ガイド   10~17才(女子) レンジャー  17~25才(女子)

リンク

<ビーバースカウト カブスカウト ボーイスカウト ベンチャースカウト ローバースカウト Adults In Scouting 団運営 >の記事