概要報告
JOTA-JOTI Plaza 2020
開催日時:2020年10月17日(土)、18日(日)2日間 9:30~16:10(時間入れ替え制、1枠:120分) 開催場所:スカウト会館(東京・杉並区) 参加人数:65人(スカウト38人、指導者27人)茨城、埼玉、山梨、神奈川、東京の5県連盟12個団が参加 アマチュア無線の免許を持っていないスカウトでも機器に触れ交信することができるよう、体験局兼記念局コールサイン「8J1JOTA」の発給を受けて、スカウト加盟員の運用する局を含め、全国のアマチュア無線局と実際に交信を行いました。遠くはベトナム(XV9OK)や南極昭和基地(8J1RL)とも交信する機会も設けられ、世界とつながる手段としてアマチュア無線を体感してもらいました。実施プログラム
モールス信号を体験しよう
モールス符号を用いて、通信の基本「正しく聞き取る」「正しく伝える」を体験しました。 短点と長点の組み合わせで文字を表すモールス符号を知り、モールス符号の聞き分けや、自分の名前をモールス符号に書き換えを体験しました。スカウトは本物の電鍵に触れ、練習をすることで欧文符号が打鍵できるようになりました。 ※ モールス符号による電信の運用には一定以上の資格(第三級アマチュア無線技士)が必要です。今回は、無線機と接続していない練習機で体験しました。 【準備物】電鍵:3機(体験用は縦振りを活用しました)電波について調べよう
普段の生活の中で使っている電波や通信について、話をしてもらいました。 日本アマチュア無線連盟から指導員の方をお招きし、電波の不思議と特性を考えながら、電波を使う身近なものを知り、昔から今までの通信方法の移り変わりの話をしてもらいました。話を聞いたり、アマチュア無線の紹介動画を見て、電波ってなんだろう? 電波って見えるの?早いの?なんて疑問も答えてもらいながら、スカウトは運用に向かう勇気と心の準備をしました。 【準備物】PC:1台(動画再生や資料の投影に使用しました) 感染症対策備品:フェイスシールド、机上パーテーション、消毒ティッシュなどアマチュア無線を体験しよう
オペレーターの指揮のもと、通信機器を操作して、アマチュア無線局を運用する体験を行いました。 電話などの双方向通信に慣れているスカウトは、はじめに単方向通信の説明とマイクの使い方の練習です。単方向通信では「どうぞ」の合図で相手に返すこと、相手が聞き取りやすいように和文通話表を用いて自分の名前を伝えることを体験してもらいました。知らない人との会話はスカウトにとって新鮮でだったようで、楽しみながら電波の不思議とアマチュア無線の醍醐味を体感しました。 【準備物】無線機:4台(異なる周波数帯のアンテナと機器を準備、活用しました) ハンディ機:複数台(体験局を運用するスカウトが最初の交信時に活用しました)体験局兼記念局としての交信
今回は、スカウトの体験を主目的に運用を行いました。また、体験者がいない時間帯を活かして記念局としての交信も行いました。体験局として100局、記念局として300局、合計400局との交信を行うことができました。専用のQSLカードも準備し、交信に協力してくれた無線局に対して、後日お届けします。 【準備物】QSLカード:体験局兼記念局として作成しました。 ※ 8J1JOTAは特別に免許された体験局です。今回は、登録された指揮者のもとで、資格のない方がアマチュア無線局の運用ができる特別な免許を申請・取得しました。一般的なアマチュア無線局(個人・社団)では、資格のない方が自由に運用・交信することはできません。プログラム運営支援
本イベントは、ボーイスカウト日本連盟の趣旨に賛同いただいた、下記の団体の支援により運営することができました。日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ (コールサイン:JA1YSS) | 日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブは、1966年に日本連盟理事会の承認を受け開局申請し、郵政省関東電波監理局よりコールサイン「JA1YSS」 の免許を取得して以来、クラブ局として運用しています。全国のスカウト加盟員および関係者により組織され、ボーイスカウトの無線活動、ラジオスカウティングの発展のため、全国の展示会への出展や各種野営大会(スカウトジャンボリーなど)において、プログラム協力をおこなっています。 【支援内容】:JARLへの支援依頼、各種資材調達、プログラム内容の検討、運用上の各種設営と撤営 |
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日本アマチュア無線連盟(JARL) 東京都支部・埼玉県支部 | 日本アマチュア無線連盟(The Japan Amateur Radio League 略称:JARL)は、日本におけるアマチュア無線の健全な発展をはかり、あわせて、内外の無線科学、文化の向上と発展に寄与することを目的に、わが国のアマチュア無線家を主体として組織されている一般社団・財団法人法の規定による法人です。 アマチュアバンドの確保や各国のアマチュア無線の普及発展に協力して行くこと、機関誌の発行やQSLカードの転送など、会員が日々のアマチュア無線をよりよくおこなえるよう、アマチュア無線に関するさまざまな活動や仕事をおこなっています。 【支援内容】:プログラム内容の検討、講師の派遣(東京都支部と埼玉県支部それぞれ1人ずつ) |
ギャラリー(2020年)
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