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<機関誌「SCOUTING」2023年5月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>
愛知連盟 小牧第1団
愛知県北部の小牧市、織田信長や徳川家康も城を構えた小牧山をフィールドに元気に活動しているのが小牧第1団。1967(昭和42)年に発団以降、地域に愛され、仲間と力を合わせて歩みを続けてきた同団を紹介します。
入ってよかった! 続けてよかった!
こまき山おやこラリー
毎年5月の大型連休、子どもたちの元気な声が小牧山に響く。小牧第1団が友団である小牧第2団と共同して実施しているのが一般親子参加の「こまき山おやこラリー」だ。約20年にわたり実施されているこの事業は、行政の後援の得て毎回100組を超える参加者を迎え大盛況だ。子どもたちがワクワクするゲームが多数あり、団委員、隊指導者だけでなくベンチャー隊やローバー隊を中心にスカウト自身や保護者も積極的に運営に関与している。ビーバースカウトやカブスカウトもお手伝いをする姿は、一般参加者にとって印象深いものだという。「ゲームが楽しい」というだけでなく、奉仕するスカウトを知ってもらうことに大きな意味があるのだろう。 ラリーではモンキーブリッジが一番人気だそうで、これを制作するのはベンチャースカウトたち。毎年の事業を通じてパイオニアリングの技も磨いている。最近はQRコードを利用し参加者の予約を行っており、スムーズにゲームに参加できると参加者に好評だ。導入のきっかけは混雑を解消するためだと思いきや、実はコロナ禍においての「密」を回避するため。つまり、コロナ禍においてもなんとかこの事業を継続しようという団の気概なのだ。「こまき山おやこラリー」は、団のみんなの力、そしてその根底にある団の気概の結晶だ。

受付をしているビーバーたち

一番人気のモンキーブリッジ


隊長の思い・やりがい・楽しみ
現在60人以上のスカウトが活動している小牧第1団。隊長に隊の様子を訊いてみた。「スカウト自身が自ら考え行動することを大切にしています。昨年実施した3日間の長距離サイクリングでは、雨の中で苦労しましたが、スカウト自身は得るものが大きかったようです」そう語るのは古木VS隊長。スカウトの自主性を大切にしている。「班長訓練から班集会、そして隊集会という流れを大切にしています。班長訓練の充実は特に重きを置いています」中谷BS隊長からは基本に忠実であろうとの強い意志が語られた。「普段は小牧山が活動場所ですが、たまに近隣の山に足を伸ばしたりしてます。進歩のサインをする時に成長を感じとても嬉しいですね」と柴田CS隊長は目を細めた。カブ隊は保護者がとても協力的だという。 「もうてんてこまいですよ!」と松川BVS隊長はアハハと笑う。ビーバー隊は現在20人を超える大所帯。「みんな個性豊かで元気いっぱい。大変ですけど成長を感じる時があるんです」笑顔の絶えない松川隊長から隊の雰囲気が察しられた。すべての隊において「基本に忠実」を大切にしているという。そして団の連帯が隊長の皆さんの笑顔の底にあった。

VS 隊長とにぎわうスカウト


地域と歩む小牧第1団
組織拡充に関しては、「基本に忠実」な活動が実施されていることとともに、地域に認知されていることがその前提であると小牧第1団は考えている。それらなくして募集活動は成り立たないだろうということだ。ボーイスカウトの存在を街の人に知ってもらうべく、前述の「こまき山おやこラリー」の他、地域清掃や市民まつりの奉仕などにも積極的に関わっている。また小牧市が実施する「ジュニアセミナー」という事業にもアウトドアに関するコンテンツで協力するなど行政との連携も図っている。 そんな団の運営を担う団委員会は、資料作成など大変なこともあるが在り方に関して妥協を許さぬ一徹さがある。とはいえ和やかな雰囲気で、スカウト一人ひとりの成長に運営面より優しい眼差しを注いでいる。小牧第1団とはどのような団なのか、発団以来、隊指導者としてあるいは団指導者として関わってこられた舩橋団委員長に訊いてみたところ、一言で力強く言い切った。「入ってよかった小牧第1団! 続けてよかった小牧第1団!」

金華山登山の様子

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年5月号にも掲載している内容です

<全国大会 ビーバースカウト カブスカウト ボーイスカウト ベンチャースカウト ローバースカウト 団運営 >の記事