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<機関誌「SCOUTING」2023年7月号の記事を本サイトにも掲載しております。内容は機関誌発行当時のものです。>
■ 野外活動のための安心・安全講座
これからのスカウト活動での配慮
各団、隊の指導者の皆様におかれましては、平素よりスカウト活動にご尽力をいただいておりますこと、厚く御礼申し上げます。新型コロナウィルス感染症が感染症法(分類)の5類に移行され、今後ますます活動が活発になっていくことが期待されますが、反面、事故などの増加も予測されます。特に、約3年間に渡る新型コロナウィルス感染防止対策などによりスカウトも指導者も十分な活動ができていなかった可能性もありますので、綿密なご準備をお願いします。活動に関する安全計画ができていること、それらが組織的承認を得ていること、実際にそれらの計画が運用できる体制が構築されていること、不可抗力によるアクシデントが発生したときの危機管理体制について検討され実行できることが確認されていることが必須であることはご高承のとおりです。   直接ご指導をいただく隊指導者の皆様にお願いしたいことは大きく分けて以下の2点です。  
1
スカウトたちを十分把握しプログラムレベルに見合った技量(知識、技能、心構え、チームワーク等々)を有しているかどうかを判別すること、不足している場合はそれらの技能をしっかりと身に付けさせること、もしくはプログラムの修正などが必要です。
特に年少のスカウトは、年長者が行っていることは自分もできると根拠のない錯覚をしていることがありますので注意を要します。計画ができているからと言ってそれだけで安全が確保されるわけではありません。それらの計画が確実に機能するよう団委員会、保護者との密接な連携により、支援体制が構築されていることの確認をお願いします。プログラム実施前、実施中にそれらの対策が効果的に運用されていることをチェックし、不足や不都合がある場合は指導者間、スカウトと情報を共有して直ちに改善を図るようお願いします。
 
2
指導者の事故や負傷などが増加傾向にあります。指導者ご自身の体力、健康状態、技量などについても自覚と相互チェックをしてください。一人の指導者の離脱によって安全計画の崩壊を招き、さらに深刻な事故などを引き起こす可能性も考えられます。
 
最後に
夏季の活動はスカウトの大きな成長の機会です。団、隊の指導者の皆様にはご苦労をおかけいたしますが、スカウトたちにとって有意義な夏季プログラムが実施されますようご支援、ご指導をお願いします。 総コミッショナー 村田 禎章

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2023年7月号にも掲載している内容です

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