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東京
スカウトによる嬉しいスピーチ
葛飾第2団 ボーイ隊隊長 町田 正照

新型コロナウイルスの関係で活動自粛が続くなか、4月から当団ではWebによる班長会議(訓練)、班集会、隊集会を毎週行い、7月5日にようやく各種配慮のうえ、団全体で上進式を行うことができました。通常は3月末にカブ隊のお別れ集会を行い、4月第1週に上進式を行っているのですが、今回はできるだけ時間を短縮するために、カブ隊のお別れ集会後にそのまま各隊への上進式を行いました。このカブ隊のお別れ集会の中で、ボーイ隊に上進するスカウトが、カブ隊の思い出や将来の事をスピーチする場面があり、そのうちの一人が指導者にとって大変嬉しいスピーチをしてくれたのでご紹介します。

私がボーイスカウトに入って、嬉しかったり楽しかったりしたことが、大きく分けて3 つあります。
1つ目は、自然に触れあえることです。私は、カブに入る前は虫などが怖かったけれど、自然に触れあう度に、虫がかわいく思えて、同じ生き物がいるんだな〜と思い始めました。2つ目は、たくさんの笑顔が見られることです。私は募金などでたくさんの笑顔に出会えました。募金する人に笑顔で「ありがとうございます」とお礼をすると、その人がまた笑顔を返してくれました。この笑顔をみて、とても嬉しくなりました。

3つ目は、私にとって一番大きなポイントで、みんな仲良く親切だということです。私は保育園のときから、何となく、からかわれがちでした。私は同学年の子に「としした」と言われたり、いつもオモチャを横取りされたりして、いろいろと辛いことや悲しいことがありました。だから、そこに年齢の差を感じました。年下の人は年上の人に勝てない弱い人だと思っていました。

今では何とも思わなくなったけれど、保育園のころからからかわれたことが心に残っていて、男子にからかわれたりしたとき、とても辛かったです。そんな中、お父さんからボーイスカウトを勧められました。「またからかわれないか、年齢の差が大丈夫か」と心配でしたが、私は入ってとてもビックリしました。ボーイスカウトは年齢の差をそんなに感じなく、男女みんな仲良く行動していました。だから、私は毎週日曜日の活動が楽しみになりました。私にとっては、スカウト活動はとても大事な存在です。
私の将来の夢は2つあります。1つは保育士になることで、もう1つは、このままスカウト活動を続けて、ビーバー隊やカブ隊、ボーイ隊の隊長になることです。

ボーイスカウト日本連盟機関誌「SCOUTING」2020年9月号より

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