Creating a Better World(より良き社会を創る)
文字サイズ
ボーイスカウトの教育方法・理念
ボーイスカウトと聞くとイメージするのはキャンプやハイキング、そして街頭募金などとよく言われます。
ボーイスカウト活動は、野外で、子どもたちの自発性を大切に、グループでの活動を通じて、それぞれの自主性、協調性、社会性、たくましさやリーダーシップなどを育んでいきます。 そのプログラムはバラエティに富んでいて、各年代においても様々です。
1907年にイギリスではじまった青少年教育活動は、今では世界では174の国と地域、5,700万人以上、日本には団と言われる活動母体がおよそ1,700あり、約8万人が活動しています。 ぜひ、お住まいの地域の団を検索して、お問い合わせください。
ボーイスカウトの教育
世界共通のヴィジョン
目的
より良き社会人の育成
本連盟は、ボーイスカウトの組織を通じ、青少年がその自発活動により、自らの健康を築き、社会に奉仕できる能力と人生に役立つ技能を体得し、 かつ、誠実、勇気、自信および国際愛と人道主義を把握し、実践できるよう教育することをもって教育の目的とします。
ボーイスカウトの特徴
POINT
01
青少年の自発活動であること。
POINT
02
青少年が、誠実、勇気、自信、
および国際愛と人道主義を把握すること、健康を築くこと、人生に役立つ技能を体得すること、社会に奉仕できるための
人格・健康・技能・奉仕
を4本柱としていること。
POINT
03
幼児期から青年期にわたる各年齢層に適応するよう、 年齢に応じた部門があり、 それぞれのプログラムが一貫していること。
ボーイスカウトの教育が他の青少年団体と異なるところは、そのプログラムにあります。
それは、「ちかい」と「おきて」の実践、班制教育、進歩制度、野外活動を取り入れていることです。
ボーイスカウトの教育では、どのようなときにも、どのような場でも、すべての活動が「ちかい」と「おきて」の実践を基盤において行われています。
「ちかい」は、自分自身に対して誓うものであり、また、スカウトの「おきて」は毎日の生活のものさしとして自分の行動を律するものです。
進歩制度(バッジシステム)
人には、それぞれ生まれもった才能もあれば、成長するにつれて興味をもつようになった趣味などもあります。 一人ひとりが、個性豊かな可能性を秘めています。子どもたちの成長にあわせ、個性を伸ばしながら、社会人として必要な資質を一つずつ身につけさせるもの。 それが進歩制度の考え方です。
進歩制度には、必ず身につけるべき共通のもの(修得課目)と、各人の趣味や得意な技能を伸ばすもの(選択課目)があり、 修得課目は色々な活動を通じて修得に努力し、規定の課目を完修すると進級章が与えられます。
小グループ活動(班制教育)
班は、少人数の子どもたちにより編成されます。ボーイスカウトの班は、
- 遊びの仲間により作られた、異年齢の集団。
- 仲間の1人にリーダーシップをとらせる。
- 6~7人のグループで、一人ひとりが、班の運営のために明確な役割を分担する。
ことを特徴としています。班は、子どもたちの自治のグループであり、指導力と責任感を養成する場所です。
野外活動
ボーイスカウトの教育における野外活動は、単なる戸外ではなくもっと広い、もっと大きな自然から学ぶことを意図しています。 つまり、大自然を教場としているのです。大自然の中に身をおき、身体を鍛え、技能を磨き、知識と強い意志を身につけます。
なかでも大自然の神秘に触れ、人知のおよばぬ強大な力を感じるとき、創造主としての神を信じ、仏の加護に感謝する気持ちが生まれ、自然と信仰が芽生え育っていきます。
このような日常のスカウト活動を通じて育っていく信仰心が、年齢を重ねていくにつれ、より明確な形となり、神(仏)へのつとめを果たす社会人になっていくのです。
ボーイスカウト運動の組織と構成
ボーイスカウトの活動は、各年齢層に応じ5つの部門により構成されています。
小学校1年生4月~ | ビーバースカウト(就学直前の1月から仮入隊できる) |
---|---|
小学校3年生4月~ | カブスカウト |
小学校6年生4月~ | ボーイスカウト |
中学校3年生9月~ | ベンチャースカウト |
18歳~25歳 | ローバースカウト |
2023(令和5)年3月末の加盟登録状況は、全国に1,736こ団、7,024こ隊があり、80,745人(スカウト46,536人、指導者34,209人)が活動しています。
女子スカウトも一緒に活動
1995(平成7)年以降、各部門に女子が参加できるようになりました。
同じユニフォームを着用し、キャンプやゲーム、奉仕活動など、一緒に活動しています。
全国で展開されるボーイスカウト運動
現在、全国47都道府県それぞれに県連盟事務局を設置し、全国的な活動を展開しています。
各県連盟の自立性と独自性を重んじ、地域に根ざした活動を行っています。 各県連盟は、おおよそ行政単位ごとに地区を構成し、その中に団および隊が組織されています。
100周年インタビュー
日本連盟は2022年に創立100周年を迎えました。それを記念して、元JAXA宇宙飛行士の野口聡一さん、サッカー日本代表の元監督で、現・FC今治のオーナーである岡田武史さんにお話を伺いました。
創立100周年記念インタビュー
野口聡一JAXA宇宙飛行士
創立100周年記念インタビュー
岡田武史FC今治オーナー