~伝統のまつり・地域の奉仕活動を支える大きな力~
千百二十年以上の歴史伝統ある菅原道真公を祀る太宰府天満宮、 年間約800万人の方々が参拝され、特に学問の神様、文化芸術の神様として崇敬されています。
昭和32年11月に「ボーイスカウト筑紫第2団」として発団した団は本年67年を迎え、リーダー35人、スカウト31人、計66人の登録でコロナの影響もあって活動制限もありましたが、令和5年頃より次第に活発な活動に戻ってきているようです。
発団以来、太宰府天満宮のまつり行事で正月の境内清掃を始め3月の「曲水の宴」での献上みこし担ぎ、盃流しの大役。秋の「神幸式大祭」の清掃奉仕、正月前の「年末交歓会」においては清掃作業、餅つきぜんざい会、バザー、募金活動など一年間を通して活動して伝統ある神社の「まつり」を支えていただいています。
令和6年1月1日午後4時10分石川県能登半島で最大深度7という大地震が発生、たくさんの方々がお亡くなりになり、多くの犠牲の方々に心よりご冥福を捧げ、そして一日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
ここで今も忘れられない事が・・・ボーイスカウト筑紫第2団のベンチャー・ローバー隊4人と私の5人は29年前の平成7年2月4~13日の10日間、「阪神大震災」の神戸市長田区鷹取中学校へ震災支援ボランティアとして活動をさせていただきました。
約1,800人の避難生活者への支援活動でした。 序盤、断水その上厳しい寒さの中でした。 中学校の担当先生から「ボーイスカウトの皆様をお待ちしていました。出来る範囲で給食をお願いします。」とのこと、早速30台の卓上カセットコンロを取り寄せてもらい、給食室のヤカンを二階の廊下に並べ自衛隊の給水車から満タンの給水用ポリタンクを二階まで運搬、そして温かいお湯、お茶を給湯することから始めました。
極寒の時でしたので、大変喜んでいただきました。 そして少ない救援、支援物資の中方、新鮮な野菜を使ってサラダ、汁物、煮物やソーメン、餅など一日一食の「給食」をスカウトたちが調理をして避難されている年配の助成の方々もご協力していただきました。
我々の活動を後に継続して活動していただく為にボーイスカウト兵庫連盟より呼びかけてもらい3月末までこの支援活動が継続する事ができ、奉仕していただいた多くの皆様方に心から感謝申し上げます。
その時、神戸で奉仕した当団のスカウトは消防士、救急救命士の資格を取得し、地元の消防署員として、更にボーイスカウトリーダーとして現在も活躍して頑張っています。
日本は自然災害が大変多い国であります。人と人が助け合い心を寄せ合って一日も早い復旧、復興に微力ですが努力して参りましょう!
『ボーイスカウト諸君ありがとう!!』
福岡県 太宰府天満宮 顧問 森 五郎